2013.03.13
- パリに住む私の友人夫婦、ふたりともプロのカメラマンとして大活躍している。名前はピエール・ジャヴェル&アキコ・イダという。そのふたりが『au pays du lait BALADE DES MINIAMS』(ミルクの国 ミニアムの散策)という展覧会をやっているので見に行った。場所は今を時めくポール・ベール通り。ここに「MILK FACTORY」という乳製品をプロモーションする会社が経営するアートギャラリーがある。
- 乳製品をテーマにしているからインスピレーションの源もバターやミルク・チーズといったもの。中でも笑いを誘ったのが「雪山」に見立てたバターの塊。まるで本物のアルプスの山村に紛れ込んだかのような精巧なつくりになっている。谷間を覗いているような仕草をしてる牛とか青空市に群がる買い物客、日光浴してるおじさん・おばさん、雪山から一気に滑り降りようとしているスキー客・・・。どれもこれも自然体でどこにでもあるような日常のワンシーンが何のてらいもなく可愛らしく、おかしく表現されている。
- ふたりはいつもミニュチュアフィギュアをテーマに組み立てて、それを写真に撮るという方法で表現している。しかし今回はインスタレーションアートという未知の世界に初挑戦した。ピエールさんがまず構想をスケッチブックに描きとめて、それを専門家と約2か月かけて共同で作業したという。この展覧会は5月18日までパリのミルクファクトリーで開催されている。パリに来る機会があったら是非とも訪れてほしい。
- (於 MILK FACTORY 5, rue Paul Bert 75011 Paris )