写真: Kai JÜNEMANN
在仏フリージャーナリスト
仏農林水産省・外務省後援『Les Trophées de l’Esprit Alimentaire』 (『食のエスプリ杯』) 委員
日本『隣人祭り』最高顧問
≪ ワインと文化 ≫ どうしてそんなネーミングにしたのってよく聞かれます。 それは、ある日のこと、ブルゴーニュ地方のワイン醸造家に会いに行った時のこと、彼はひとこと私にこう言いました。「ワインの評価というものはね、一世紀を待たなければならないんだよ !」。
一世紀 ! 現代人には無限とも思えるその永い年月。でも人と自然が手を取り合ってはじめて出来る芳醇なワインには人間のあらゆる知恵と労働が詰まっています。ビロードのような滑らかな一滴を創り出すためのほんの一瞬のタイミング。そんな瞬間を求めて人は人生にチャレンジしているのだと思います。こうして生まれた力強いワインを文化と呼ばずして、いったい何と呼べばいいのでしょうか。私は迷わず『ワインと文化社』というストレートな名前を社名に付けました。
パリを拠点に早30年以上、気がつけば人生の大半をフランスで過ごしてきた私にとって母国、日本はいつも心の支えでした。一方、フランスでは多様な価値観を持つ人たちが互いの才能をぶつけ合い切磋琢磨しながら自分の夢に向かってチャレンジしています。私は人間が大好きです。政治家・俳優・アーチスト・冒険家・料理人・・・出会った人たちの数は数えきれません。彼らの生い立ち・幼少のころの思い出・夢に向かって走り続けてこられた理由、そんな話に耳を傾けているとハラハラドキドキ、決して人生一筋縄ではいかない様々な試練を乗り越えてステキに輝いている姿がそこにありました。たったひとり異国の地でくじけそうになった時、こうして出会った人たちの涙と笑いがどれだけ自分を奮い立たせてくれたことか。世界がどんなに進化しようとも歴史がどんどん塗り替えられようとも、その狭間で社会のうねりとなり主役を演じているのはいつも人間です。そんな彼らの勇気や希望こそ多くの人たちに伝えたい。それはブルゴーニュで出会った醸造家が最高のワインに命をかけているように、私にとっては人間の生き様を紹介し、それに感動してくれる人と人を結びつけること、文化と文化をつなぐことがライフワークです。しかし、それにはひょっとしたら一世紀という歳月が必要なのかもしれません。でもその一世紀が絶対に人と人の関係や世界を変えてくれるものだと私は信じています。
一世紀 ! 現代人には無限とも思えるその永い年月。でも人と自然が手を取り合ってはじめて出来る芳醇なワインには人間のあらゆる知恵と労働が詰まっています。ビロードのような滑らかな一滴を創り出すためのほんの一瞬のタイミング。そんな瞬間を求めて人は人生にチャレンジしているのだと思います。こうして生まれた力強いワインを文化と呼ばずして、いったい何と呼べばいいのでしょうか。私は迷わず『ワインと文化社』というストレートな名前を社名に付けました。
パリを拠点に早30年以上、気がつけば人生の大半をフランスで過ごしてきた私にとって母国、日本はいつも心の支えでした。一方、フランスでは多様な価値観を持つ人たちが互いの才能をぶつけ合い切磋琢磨しながら自分の夢に向かってチャレンジしています。私は人間が大好きです。政治家・俳優・アーチスト・冒険家・料理人・・・出会った人たちの数は数えきれません。彼らの生い立ち・幼少のころの思い出・夢に向かって走り続けてこられた理由、そんな話に耳を傾けているとハラハラドキドキ、決して人生一筋縄ではいかない様々な試練を乗り越えてステキに輝いている姿がそこにありました。たったひとり異国の地でくじけそうになった時、こうして出会った人たちの涙と笑いがどれだけ自分を奮い立たせてくれたことか。世界がどんなに進化しようとも歴史がどんどん塗り替えられようとも、その狭間で社会のうねりとなり主役を演じているのはいつも人間です。そんな彼らの勇気や希望こそ多くの人たちに伝えたい。それはブルゴーニュで出会った醸造家が最高のワインに命をかけているように、私にとっては人間の生き様を紹介し、それに感動してくれる人と人を結びつけること、文化と文化をつなぐことがライフワークです。しかし、それにはひょっとしたら一世紀という歳月が必要なのかもしれません。でもその一世紀が絶対に人と人の関係や世界を変えてくれるものだと私は信じています。