2015.07.02
昨年6月、北海道の十勝で行われた第一回「ソーシャルファームジャパン・サミットin新得」から丁度一年が経った去る6月27-28日、第二回目のサミットが滋賀県琵琶湖で盛大に行われた。会場には300名近い人たちが集まり、改めて社会的弱者を就労に導き経済活動を行なうことの大切さというものを身近に感じた。
昨年に続きビオ農業で就労支援活動を行っているフランスのNPO『ジャルダン・ド・コカーニュ』の創設者であり活動家のジャンギィ・ヘンケルさんをお招きして、その25年間にわたるジャルダンの軌跡、ソーシャルファームとしてここまで成功を収めてこれた理由について熱く語ってもらった。
高福祉国家を目指すフランスでは、こうしたソーシャルファームを国が支え、民間企業や一般市民と連携してトライアングル型の『社会連帯経済』という新しい経済活動で成果を収め始めている。その道のスペシャリストとして「FRANCE ACTIVE」という非営利団体のプレジデントのクリスチアン・ソテールさんもスペシャルゲストとして登壇していただいた。ミッテラン社会党政権時代には財務大臣・経済産業大臣など重責を担われ、フランスが抱える慢性的失業率の高さをどうやって解決していくのか? そうした中で生まれたこの社会連帯経済は今後、日本も本格的に取り組む必要があるのではないだろうか。
写真 向かって右からクリスチアン・ソテール、ジャンギィ・ヘンケル、ソテールさんの奥様で国際同時通訳として日本の歴代の首相や黒沢明・北野武など名監督の通訳を務められたカトリーヌ・カドウ、ソーシャルファームジャパン理事長の炭谷茂、滋賀県知事の三日月大造、今回ナビゲーター役の私、そしてサミットをオーガナイズしてくださった共生シンフォニーの中崎ひとみ(敬称略)の各皆様には心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。