2014.06.14
新得・帯広・岩見沢・札幌とマラソンのように駆け抜けてきた今回の旅。最後は岩見沢でシンポジウムを開催。武蔵野美術大学 造形学部 基礎デザイン学科主任教授の宮島慎吾先生とご一緒して岩見沢駅を見学した。構内には身障者による製品を販売するショップ、”フラット” がある。身障者のネットワーク26団体のうち17団体で運営されているこのショップ、手芸品やワイン、野菜などが並ぶ。中でも「キジカレー・キジ釜飯」のパッケージがカワイイ!! と、興奮気味に手に取られ、しかもお買い求めまでされた先生はさすがデザイン専門家!! 本当にしゃれたパッケージデザインだ。こうした一つの製品として優れたものは自然と欲しくなる。それがユニバーサルデザインの基本だ。
JR岩見沢駅も煉瓦とガラス・鉄(かつての鉄道線路を使った廃物利用) で出来た斬新な建築で、よく見ると赤レンガのひとつひとつには献金した人たちの名前がアルファベットでさりげなく彫られている。そんなところにもセンスがキラリと光る。初めて訪れる町の” 顔 ” ともなる駅、それがカッコイイとそこに住む住民たちの民度も高いのでは・・・という気持ちにさせてくれるから不思議だ。やはり人にやさしいデザイン・人に心地よいデザインというものは、人々の心をオープンにしてくれる。
写真 JR岩見沢駅の煉瓦とガラスと鉄の建築の前で宮島先生とヘンケルさんのツーショット、赤・透明・黒のコントラストが美しい! 札幌市内の行列ができるラーメン屋さん「けやき」で味噌ラーメンにご満悦なヘンケルさん、まるで哲学者が屋台のラーメンをすすっているそのミスマッチぶりがおかしい。サッカーワールドカップで日本チームのユニフォームをどうしても買いたいと自分のラッキーナンバー17を選ぶと店員が長谷部誠選手の番号です!! と興奮気味、「ハセベっていったい誰?」 いま東京で働く娘も通訳の助っ人として今回参加した。