2017.08.11
8月の第二週目のパリは天国だ! バカンスに出かけたパリジャンで閑散とした街は、ちょっとお盆休みの東京と似ている。ほとんどの店やレストランは「夏休み休暇」の看板を軒先にぶら下げているけれど、でもこれも「恒例の行事」と割り切ってしまえばご愛嬌。パリジャンに代わり街中を勢いよくかっ歩しているのは外国人観光客だ。お目当てのブティックやレストランがみんな閉まっていてがっかりしている光景もあちこちで目にする。これも商売よりも自分を優先するパリジャンのわがままだと割り切るしかない。そんな身勝手なパリ。でも人がほとんどいないパリを体験できるのは今この時期しかない。あと一週間もすれば、またバカンスから戻ってくる人たちで少しずつ街はまた元の活気に満ち溢れてくる。そんな今しかできない体験を、今年の夏は大いに堪能したのだった。
写真 パレロワイヤルの近くの裏通りで見かけた光景。ブルーの扉、銀髪の紳士がひとり歩いている姿が印象的。まるで映画のワンシーンのような光景に思わずシャッターをきった。