2016.08.11
「ウシムラ、エキストラ・テレストル!」(内村選手は宇宙人!)
フランスのTVの女性キャスターはそう叫んでちょっと興奮気味。リオデジャネイロ・オリンピックの日本男子個人総合で優勝を果たしたその瞬間、内村航平選手に惜しみない歓声と賛辞を贈った。最後の最後までトップを走っていたウクライナのオレグ・ベルニャエフ選手に対し、最終競技の鉄棒で完璧なる演技をもって逆転優勝を果たした。その差は何と0.099、この種目の2連覇は44年ぶり、史上4人目の快挙だという。
” 起きているときも寝ているときも、いつもいつも腰痛がつきまとう。足首のねん挫で、もう足は常にブラブラ状態 ” だという内村選手。練習の鬼で最低限必要な休息以外は常に練習をしていると読んだ。そんな内村選手が目標にしていたのが団体総合でも優勝することであった。そして今回の五輪ではその念願の夢もついに果たした。
海外に住んでいるとパトリオティズム(祖国愛)がますます年齢と共に強くなってくるが、内村選手の快挙で今、日本人に生まれてきた自分がとても誇らしく思う。きっと、それは私だけではないだろう。『内村パワーのおすそ分け』、そう日本中、否、世界中の日本人が今元気をもらえたことに感謝したい。内村選手、ありがとう。
写真 世界王者のこの鍛え上げられた筋肉を見よ! まさに芸術作品である。(写真 Le Monde)