2015.07.02

最後は京都で”お疲れさま~!”

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2日間のサミットも無事に終わり、日本滞在も最後の日を迎えた。NPOコミュニティシンクタンクあうるずの菊池貞雄さんと上田拓弥さんには本当にお世話になった。菊池さんは昨年、十勝の第一回目のサミット開催の立役者であり、また北海道バイオマスリサーチ株式会社の経営者として地域づくりのエキスパート集団をめざし産官学が連携する取り組みを行っている。特に北海道の十勝は資源・エネルギー・食料などが豊富で「バイオマス王国・北海道」を目指している。ご縁があって「ジャルダン・ド・コカーニュ」の取り組みに大変興味を持っていただき、一昨年にはフランスまで視察に来られた。それが一気にブレイクして、昨年度の第一回目「ソーシャルファームジャパン・サミット in 新得」として実を結んだ。その時にお世話になった共働学舎新得農場を営む宮嶋望さんとその奥様、そして同理事事務長を務めておられる村上隆司さん、皆さんがいらっしゃらなかったらジャルダンがここまで日本に知られることはなかったと思います。本当にありがとうございました。そして今年もまた充実した5日間を一緒に過ごせたことは心からのしあわせ、最後の京都見物は至福の時間でした。心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 

写真  菊池さんのナビゲーションで金閣寺・竜安寺石庭・北野天満宮・伏見稲荷を散策。朱印帳を片手にご満悦のヘンケルさん、かつて我が娘が仲居修行した旅館「幾松」で興奮する私! 金箔が美しい金閣寺は修学旅行以来?! 石庭では全員瞑想にふけって・・・

 

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2015.07.02

ソーシャルファームの明日の担い手「おもや」を訪ねる

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サミット2日目は実際に農業で就労継続支援を行う「おもや」を訪問した。施設長の杉田健一さんは、そのトレードマークの黒い眼鏡の下で大きく笑うその笑顔がステキだ。4年前に特定非営利活動法人「縁活」を立ち上げ、農作業の面白さや、やりがいといったことからこうした取り組みに立ち上がった。土を触ったり水を撒いたり、重たいものを運んで汗水流すことから見えてくるもの。「決して楽ではないから、それは人生そのものに例えられる」。そう言って、また真っ白い歯をのぞかせながら大きく笑う。そんな楽観的なところが場を和らげてくれる。

父親の代から農業を営んできたという家系に生まれ、でも自然栽培で農業を起こしたいといったときに「やれるものならやってみろ!」という空気だったという。最初の年に収穫された野菜はか細く小粒の物ばかり。悔しいけれど豆はもう一度畑にばらまいて肥やしにもどした。その時の悔しさをばねに、でも自分たちがやっていることは決して間違ってはいないと信じて、今日もまた土と格闘している。

 

写真 杉田さんを囲んで「おもや」で働くスタッフたちと。みんなの笑顔が清々しい。自然栽培とは太陽と水と自然の恵みを生かして育てる農業のこと。土の持つ本来の力を最大限に活かして植物の育つお手伝い(支援)をしている。畑で採れた野菜を使ったランチの後は畑見学に。露地栽培では少しでも土地を有効利用しようと様々な野菜を交互に植えている。ビニールハウス内ではイチジクの試食も。

 

 

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2015.07.02

『ソーシャルファームジャパン・サミットinびわこ』が今年も開催

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昨年6月、北海道の十勝で行われた第一回「ソーシャルファームジャパン・サミットin新得」から丁度一年が経った去る6月27-28日、第二回目のサミットが滋賀県琵琶湖で盛大に行われた。会場には300名近い人たちが集まり、改めて社会的弱者を就労に導き経済活動を行なうことの大切さというものを身近に感じた。

昨年に続きビオ農業で就労支援活動を行っているフランスのNPO『ジャルダン・ド・コカーニュ』の創設者であり活動家のジャンギィ・ヘンケルさんをお招きして、その25年間にわたるジャルダンの軌跡、ソーシャルファームとしてここまで成功を収めてこれた理由について熱く語ってもらった。

高福祉国家を目指すフランスでは、こうしたソーシャルファームを国が支え、民間企業や一般市民と連携してトライアングル型の『社会連帯経済』という新しい経済活動で成果を収め始めている。その道のスペシャリストとして「FRANCE ACTIVE」という非営利団体のプレジデントのクリスチアン・ソテールさんもスペシャルゲストとして登壇していただいた。ミッテラン社会党政権時代には財務大臣・経済産業大臣など重責を担われ、フランスが抱える慢性的失業率の高さをどうやって解決していくのか? そうした中で生まれたこの社会連帯経済は今後、日本も本格的に取り組む必要があるのではないだろうか。

 

写真 向かって右からクリスチアン・ソテール、ジャンギィ・ヘンケル、ソテールさんの奥様で国際同時通訳として日本の歴代の首相や黒沢明・北野武など名監督の通訳を務められたカトリーヌ・カドウ、ソーシャルファームジャパン理事長の炭谷茂、滋賀県知事の三日月大造、今回ナビゲーター役の私、そしてサミットをオーガナイズしてくださった共生シンフォニーの中崎ひとみ(敬称略)の各皆様には心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 

 

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  • 南谷桂子
    vinetculture@wanadoo.fr
    フランス在住
    株式会社ワインと文化社
    代表取締役・ディレクター

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