2015.01.08
「Je suis CHARLIE」(シャーリーを支持する)―そんな文字が書かれたプラカードを高々に掲げている人たちの姿がソーシャルメディアを通して全世界中を駆け巡った。今朝、パリのど真ん中で起きた左翼系週刊新聞「シャーリー・エブド」本社ビルがテロリストによって襲撃され少なくとも12人が犠牲となった。なかでも新聞のブレインとして活躍していたイラストレーター4人が全員射殺され、そのニュースを知った一般市民たちのショックは頂点に達した。この左翼系新聞は痛烈な風刺画による社会批判が有名で、特にイスラム教徒モハメッドをユーモアを交えながら批判する記事を何度か掲載したことでテロリストの標的になっていた。犠牲者を哀悼するために、どこからともなく自然発生的に集まった民衆たちの輪はパリ・リオン・マルセイユ・トゥールーズ・ボルドー・・・フランス全国の都市を埋め尽くし、その数は35,000人余りにも達した。オバマ大統領をはじめ英国のカメロン首相・ドイツのメルケル首相・イタリアのメンツィ首相などからも哀悼の意が寄せられ、その連帯感はどんどん広がっていった。アメリカのケリー官房長官はその流ちょうなフランス語によるメッセージが好感度をアピールしていた。言論の自由を求め「Je suis CHARLIE」の輪はこれからどんどん世界中を覆い尽くすことだろう。
写真 パリのレパブリック広場で寡黙にプラカードを掲げる女性。 ( La LIBERATION )