2014.09.30
世の中には不思議なものが存在することにびっくりさせられる。北海道の阿寒湖に生息する「マリモ」もそのひとつだ。先日、北海道を訪れる機会があり阿寒湖まで足を延ばしてみた。阿寒湖と言えばマリモと学校では教わった。しかし、実際にマリモとは動物なのか、それとも植物なのか? テニスボールのように真ん丸でクルクル回るからひょっとしたら動物なのでは・・・?と思ってしまう。その可愛らしさもまた格別だ。大きいもので直径30cmにまで達したものもある。しかし実際に近くで見ると表面は細かい糸のようなで藻で覆われており泡状の細かい粒が密集している。太陽の光を取り込んで栄養素を蓄え成長するかられっきとした植物だ。毬のように丸い球状の藻だから「マリモ」と名がついたのだろうか。世界中で生息するらしいが、こうしたきれいな球状をしているのは阿寒湖とアイスランドのミーヴァトン湖だけだという。しかし、かつては阿寒湖では4ヶ所の生息地が観察されたが現在では2ヶ所のみだという。絶滅品種として国の天然記念物として保護しようという活動が進められている。また世界遺産としての申請もしているという。こんなに可愛らしい「マリモ」を一日も早く全世界中の人たちに知ってもらうためにも、早く世界遺産に登録されることを願う。
写真 チュウルイ島にあるマリモ展示センターの水槽に密集する可愛らしいマリモたち。