2014.02.14
まだあどけなさの残る15歳の平尾歩夢選手が銀メダルを獲得した。待ちに待った日本のメダル第一号である。きっとそのメダルはズシリと重かっただろう。しかも冬季オリンピックで「最年少のメダリスト」という名誉まで手に入れたのだから、これはもう心から拍手を贈りたい。ブラボー・ブラボー!! スノーボードというスポーツを私はそれまであまり知らなかった。( ごめんなさい! ) 当然、平尾選手の名前も聞いたこともなければ見たこともなかった。きっとその世界では彼はヒーローなのかもしれないけど、でも日本中の大方の人たちは多分、私と同じように彼の存在などまったく知らなかったのではないだろうか。でもこのすがすがしい笑顔の平尾選手のおかげでスノボも一躍ブレークしそうだ。空高く舞う彼の姿、素人の私が見ていても他の欧米の強豪選手と比べても格段にずば抜けて美しかった。軽やかに、でもしっかりと着地する安定感、それは彼が抜群の運動神経の持ち主であることは容易に分かる。しかし聞くところによれば彼は練習の虫、練習に練習を重ねてその身体能力を体に覚えさせていったという。報道記事によれば平尾選手は4歳の時から父親と二人三脚でスノボに取り組んでいた。そしてお父さんが教えてくれるのが嬉しくて技術をどんどん吸収していったのだとか。「スノーボード歴は10年くらいだけど、20年くらいの練習量をこなした」というお父さんの言葉もすごい。さぞかし教えがいのある息子だったのだろう。その結果として今回のオリンピックに臨んで見事にメダルを勝ち取った。「自分の力を試すために」「良い成績を残して一躍有名人になろう」・・・みたいなノリだったに違いない。結局はスポーツというのは「自分のため」にやるものであり「国を背負って」やらなければならない選手は本当に気の毒だと思う。それがオリンピックという大舞台でのメダルの明暗を分けるという結果に終わったのも本当に皮肉な話である。
平尾歩夢選手のさわやかな笑顔。おめでとう!! ( 写真 産経ニュース)