2014.01.01
大晦日の20時、大統領の恒例の「年末の祈願」がTVで全国的に生中継された。今年は失業者数を年末までに減らすことを公約に掲げていたから国民はかたずをのんでオランド大統領の演説を一語一句耳を澄ませて聞いていた。しかしその公約は守られなかった。むしろ増加の一途を辿っているのが現状だ。「雇用創出のために企業税や社会保障費を軽減する代わりに企業も積極的に雇用を増やしてほしい」「2013年は想像以上に不況が深刻で重税に重税を重ねて国民には負担を強いた。そのことは大統領としても認識している。しかし今こそ国民が一致団結して行動を起こさない限り不況は乗り越えられない」「人種差別に対しては徹底的に妥協しない共和国としての姿勢・価値観を貫いていく」「EUの一員としての誇りを持ち続けてほしい」といったところがスピーチの内容だ。これをもって納得する国民がはたしてどれだけいるだろうか・・・・。
写真 大統領官邸、エリゼ宮から生中継で演説するオランド大統領。相変わらず彼のスピーチは心に響いてこない。そう思うのは私だけだろうか?