2013.12.02
10月に上智大学で行った『隣人祭り』の講演会に学生たちがリアペ(=リアクションペーパー)を送ってくれた。授業の最中もみんな積極的に発言してくれてうれしかったけれど、こうして「活字」にしてもらうとかなり具体的に且つ細かく意見をしてくれるのが興味深い。ミュリエル・ジョリヴェ先生の受け持つフランス社会学部の生徒たちだからフランスのことを熟知している人たちの割合は多い。にもかかわらず『隣人祭り』のことを初めて知ったという人たちがほとんどだった。その一部を紹介しよう。
「フランスやその他欧州諸国、アメリカ・カナダ等では上手くいくかもしれないが日本では本来の狙い通りにはいかないかもしれない。…もし私が参加するとしたら誰か友達と一緒に行くだろうし、ひとりだったら参加をためらう…」「現代人、特に若者はネット上で顔も知らない人と気軽につながるにも関わらず近所の人の顔も知らないなんて異常だ。しかしTwitterなどで自分の考えていることをつぶやいて全世界に発言しているということは自分を見てほしい、人と関わりたいという気持ちはあるのだと思う」「隣人祭りは日本でも広く受け入れられると思います。…帰属団体以外のコミュニティとは関わらない社会になっています。…マスコミュニケーションの発達により私たちは表面上のコミュニケーションをとる機会を増大させ、真の人とのつながりを失った人々は新たなコミュニティを求める様になりました。オフ会や街コン、シェアハウスなどはその一部だと思います」などなど、まだまだ紹介したい意見がたくさんあるがこのぐらいにしておこう。
こうして生徒たちとつながりあい意見を交換していくことこそ、まさに「隣人祭り」の究極にある理念で求めていることだと思う。生徒のみなさん、これからもどんどん意見交換してつながりあっていきましょう!! ありがとう。
写真 こんなにたくさん、みんなが手書きでリアペを書いてくれた。富士山の切手がとても美しい! ジョリヴェ先生、本当にありがとうございました。