2013.11.15
かつては「メルコジ」とまで言われたメルケル首相とサルコジ大統領の間柄、サルコジ大統領の失脚で新たに就任した社会党オランド大統領との不協和音が取りざたされていた時期もあった。しかし、今はそんなことなど言ってられない。こうしてハネムーンムード一色に期待がかかっている。
左翼系大衆紙「ルモンド」の別冊「M le magazine」誌の表紙はご覧のとおり、ふたりがベットでクロワッサンとプリツェル、オレンジジュースで仲睦まじく朝食をとってる姿が映しだされている。そっと肩に手を置いてほほえみを浮かべてメルケル首相を見つめるオランド大統領・・・・( 仏国民の前でもこんなほほえみを見せればもう少しは支持率も上がるのに!! ) それに対して恥ずかしそうに寄り添うメルケル首相。
勿論、これはそっくりさんのギャグ。EUをけん引していく立場のドイツとフランス、この両国が足を揃え手を携えあって経済政策を進めていかない限り袋小路に紛れ込んだEU諸国の現状はもはや絶望的ともいえる。失業者の増大・移民の増加・重税に重税を重ねる今のフランス政府に仏国民はもううんざりしている。ポジティブと思えるものが何ひとつないこの状況下に警鐘を鳴らそうという意味を込めて、このぐらいユーモラスで刺激的な表紙で国民の関心を引こうとしているのだろう。そう、ふたりの関係がうまくいってくれることだけをただただ願って止まない両国民の想い。果たしてその行方はどうなるのか・・・。
今週発売される「M le magazine」の表紙、タイトルは ” フランスとドイツ、イッヒ・リーベ・ ディッシュ (アイラブユー)」「私もよ!」”。
(写真 M Le magazineより)