2013.07.04
パリ在住の食を専門に活動を続ける伊藤 文さん。各雑誌への寄稿から翻訳本、著書など精力的な活動は目を見張るばかりだ。そんな精力的な伊藤さんの活動に最近『食会』( Shoku-E と発音 ) というブログがひとつ新たに加わった。中でも「9715 KM LE CARNET DE VOYAGE」というコラムは興味深い。パリの3ツ星シェフをはじめ、今、最も活きのいい料理人さんたちに2 時間単独インタビューを敢行。料理のことだけじゃなくて日常のこと・人生訓・座右の書・・・といったその人柄がわかる質問をして自由に語らせるという趣向。料理人たちの言葉にひとつひとつ伊藤さんがコメントをつけないで、そのままストレートに書いているのがいい。それは読み側にとっても現場にいるライブ感がビンビンと伝わってくるからだ。そう、あなたもインタビューに加わってる感じ、それが実に面白い。
そんな伊藤さんが「髙木・シモナンシェフのインタビュー」を2回に分けて書いてくださった。ふたりの料理人はそれぞれ単独で1 時間ずつ。仕込みの合間をぬって笑いやユーモアをこめて、でも生き生きと真摯に語っていたのが印象的だった。こうしたまっとうな取材を通して、これからもどんどん料理人の素顔を紹介してくださいね、伊藤さん! みんな応援してますよ!
『SHOKU-E』のブログ 髙木一雄バージョンとフレデリック・シモナンバージョンと2回に分けて紹介された「9715KM LE CARNET DE VOYAGE」の表紙より