2012.09.24
毎年恒例の『フェット・デ・ジャルダン』(ガーデニングフェスティバル)が秋分の日の週末、パリとその近郊で一斉に開催された。食料自給率120%を誇るフランスは農業大国であることは広く知られているが、今年は「街中でも農業にチャレンジしよう!」と更に一歩踏み込んでパリジャンたちに自家菜園を奨励している。その名もローカルアグリカルチャー。
我が家のすぐ近くにあるモンソー公園では”世界のガーデニング”と称して「日本庭園」「フランス庭園」「アステカ庭園」「アフリカ庭園」がお目見え。ちょっと素人っぽい作りはご愛嬌と言いたいところだが、しかしパリ市のれっきとしたプロの庭師が半年前から丹精込めてつくった庭園の数々だ。その間をぬって自家菜園の仕方を手ほどきしてくれるジャルダン・ポタジェも見える。
パリ市が緑地化対策としてはじめた事業だが、毎年回を重ねるたびに充実してきている。今年は140カ所でガーデニングのアトリエ・コンフェレンス・大道芸人によるパフォーマンスやスペクタクルなど様々なイベントが行われている。まさに家族連れの市民がぶらりと散歩するにはまたとない週末のイベントである。
写真 パリ市、モンソー公園内に登場した世界のガーデニングや自家菜園を訪れる家族連れの風景。