2012.06.04
フランスでは、今年の『隣人祭り』は6月1日(金)に全国で一斉に行われた。それに歩調を合わせるかのように、仙台市若葉区六郷という町でも『隣人祭り』が行われた。当日、六郷市民センターの会場に集まった方はおよそ60名。津波で家を流され、自力でアパートに暮らす方たちがほとんどで、そうした方たち同士が少しでも交流を深めてもらえるようにと仙台市の市議会議員の佐藤わか子さんや、同じく仙台市で活動を行なうNPO法人「ワンファミリー仙台」の理事長の立岡 学さんが先頭に立って、当日は交通手段も容易ではない中、たくさんの方たちが集まってくださった。
「仮設住宅にはたくさんの支援がいくのですが、戸別にアパートを借りている人たちの支援不足が今の課題です。」と佐藤議員。また10年前にホームレス支援のNPOとしてスタートした「ワンファミリー仙台」も震災後は仮設住宅に住む被災者たちの見守り活動を行い、孤独死や自殺を防ぐために日夜、尽力している。
昨年、震災から間もないころ、仙台市の奥山 恵美子市長とパリのアタナーズ・ペリファンさんがスカイプでつながり、あすと長町の仮設住宅では100名近い人たちが集まり暖をとったのが、まるで昨日のことのように思い出される。あれから一年、現場の方たちの血のにじむような努力に海を越えて世界中が見守っていることを決して忘れないでほしいと願っている。
写真 六郷市民センターに集まった被災者の方たち。つかの間の交流に『隣人祭り』を通して世界中がみなさんを応援している。