2011.07.03
ルイ14世のお膝元、ヴェルサイユ宮殿からほど近い市営の体育館で「盆踊り」が開催された。この日のために日本全国から”盆踊りガールズ”が集められ、総勢20名ぐらいがその見事な踊りっぷりを披露。粋に着流した浴衣も颯爽と、”ハァー”ではじまるおなじみの曲「東京音頭」でまずはパァッと景気づけ。一曲が終わるたびにお師匠さんが壇上に上がり踊り方を指南。すると、それまで指をくわえて興味津々に見とれていたフランス人や地元日本人もその輪に加わり、盆踊りは否応もなく盛り上がっていく。”月が出た出た月が出た~あ、ヨイヨイ”で有名な炭鉱節では女性の和太鼓奏者の威勢のいい姿も披露されて、もう踊りはピークに。会場にはこの日のためにと浴衣姿のフランス人や日仏家庭の子供たちも大勢参加した。
フランスではすでに学校の夏休みもスタートして、丁度昨日はバカンスの第一陣が出発したところ。日本よりも一足早い「お盆」に会場を訪れていた人たちは日本独特の夏の風物詩を楽しんでいた。今年は東日本大震災という悲しい出来事が起こり、亡くなられた方たちへの弔いとして例年以上に故郷のお盆の意味は深い。会場には被災された方たちへのチャリティーのための募金箱も設置され、集められた義捐金は日本赤十字経由で被災地に送られることになっている。
写真 ヴェルサイユ市営の体育館で行われた盆踊りのシーン