2010.06.27
(写真 FIFA 日本対デンマーク選 3:1、ゴールに沸く )
豪快なシュート、またしてもやってくれました! 我が日本代表「サムライ・ブルー」。デンマーク選の日本チームの堂々とした戦いぶりに鼻高々なのは私だけじゃないはず。まずは選手のみんな、おめでとう!
街ですれ違う見ず知らずのフランス人からも私が日本人だと見るや否や、「ブラヴォー、やったね! 」と祝福してくれる。フランスチームが散々だったのと言語道断な非スポーツ精神に怒り心頭しているフランス国民のはけ口が、こうしてフェアに一生懸命戦っている日本チームに向けられているのはとても健全なことだと思う。
それにしても今回の日本チームといい、また韓国チームといい、こちらではとても高く評価されている。特に日本チームは監督と選手が一体になってお互いの意思疎通が行き届いていることに触れている。スター選手がいなくたって、こうしてチームが一丸になれば勝利をつかめることをわざわざ強調しているのはフランス・ブルーに対する痛烈な批判だ。当然のことだ。 また本田選手のシュートにはメディアがこぞって絶賛。彼はルックスがいいだけじゃなくて、こうした決めるときにはバシッ! と決めてくれる度胸、他の選手とのチームワークなど、プレーヤーとしてのカリスマ性を充分に備えている選手と手放しの褒めようだ。新しい時代を切り開いてくれる新しいヒーローの登場に、これからの日本のサッカーが本当に楽しみだ。
今回のワールドカップではイタリアやフランスといったサッカーの老舗大国が一次リーグで敗退という予想外の結果となった。そこには「勝者のおごり」があったのではないか? フランスのメディアが伝えるところによれば、他の国のチームでも選手同士や選手と監督がいまひとつ、うまくコミュニケーションが機能しておらず「サッカーとはチームプレーなのか、それとも個人競技なのか、はなはだ疑問を呈している」といった指摘が多いらしい。だからこそ余計に今回の日本チームの勝利は、サッカーが「チームワーク」を必要とするスポーツであるという基本に忠実に戻った事を全世界に知らしめる素晴らしい機会だったのではないかと思う。